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事務局だより 2025年11月号

宮城県視覚障害者情報センターの愛称が決まる

宮城県視覚障害者情報センターの愛称が「アイてらす みやぎ」に決まりました。センターの新築を機に愛称を設けることとなり、昨年公募したところ50件を超える応募がありました。宮城県の関係者を含めた選考会議を2度開催し「アイてらす みやぎ」とすることになりました。
「視覚障害者の方々やそのご家族がくつろいで交流でき、自分らしく居られる場所であること、利用者の皆さんの前向きな未来を照らす存在であってほしい」という思いが込められております。
また、「アイ」や「てらす」には「Eye=目・視覚、I=私、愛、相」「テラス=建物外部の開放的空間、照らす」と多様な意味も含まれています。「県内の視覚情報に関する支援が必要な方々やそのご家族などに親しまれる愛称」をコンセプトに選考しました。これからも変わらずのご利用をお願いいたします。

 
     

第19回宮城県視覚障害者福祉大会の報告

理事長 宇和野康弘
 今年の大会は10月5日(日)、アイてらす みやぎ(宮城県視覚障害者情報センター)において開催されました。会員と関係者合わせて88名の参加があり、会場の研修室はほぼ満席状態でした。
 小松理事の司会・進行により、午前は開会行事、講演Ⅰ、午後は講演Ⅱ、閉会行事の順で進められました。
 開会行事では情報センターで活動されている次の4名のボランティアに理事長より感謝状をお送りしました。点訳の宮城和子様、音訳の横山清佳様、音訳校正の北山真木子様、音訳編集の髙橋純子様。
 午前の講演Ⅰでは、アナウンサーや朗読家として活躍されている渡辺祥子氏に「言葉の力、生きる力」と題してこれまで取材やインタビューで出会った方々から聴いた印象深い言葉について話を聴きました。言葉は自分自身のおもいを表現できる最大の道具であり、困難と向き合う自分自身を奮い立たせたり、ときには他者にも大きな力を与えることを改めて感じました。
午後の講演は宮城生協の岡田卓也氏による「くらしを助ける宅配サービスのいろいろ」でした。外出や買い物などが困難だったり、栄養バランスの取れた食事を作るのが難しいといった方向けに夕食を平日の週5日配達するサービスや商品の配達、信頼できるリフォーム業者の紹介など多岐にわたるサービスを行っていることが紹介されました。参加者からは活発な質問があり、関心の高いことがうかがえました。
大会の最後は、大崎市視障協の伊藤会長が大会アピールを読み上げ閉会となりました。以下は大会アピールです。

一、大幅な物価の高騰に見合う日常生活用具の給付基準額を引き上げる こと
一、自治体の努力義務となっている災害時要配慮者の個別避難計画の策 定を進めるとともに、「耳で聴くハザードマップ」を宮城県でも導入 すること
一、自治体の広報や通知文書等の情報を視覚障害者本人に確実に伝える 手立てを講じること
一、車を持たない障害者や高齢者等が円滑に移動するための公共交通の 仕組みづくりに官民で取り組むこと
一、視覚障害者の社会参加の機会を保証するために、同行援護や移動支援の制度の維持・改善を図るとともに、意思疎通支援の代筆・代読を実施すること
一、視覚障害者が利用しにくいタッチパネルのみで操作する機器が増える中、合理的配慮として人による支援などの代替手段を確保するか、音声やキー操作の機能が付いた機器を導入すること
一、視覚障害者の雇用を促進するため、公的機関や企業がヘルスキーパー等、視覚障害マッサージ師の雇用を促進すること
一、宮城県内の自治体においても、重度障害者等就労支援特別事業を実施すること

令和7年10月5日 第19回宮城県視覚障害者福祉大会
 

第2回中途視覚障害者緊急生活支援相談会の報告

 事務局長 庄司博典
標記の相談会を去る10月16日(木)10時~15時、栗原市立図書館2階視聴覚室で開催しましたので報告します。
当協会が栗原市と折衝し、会場の手配・関係団体との調整を行い実施しました。当事者への開催案内は、栗原市福祉事務所生活福祉課の協力により障害者手帳保有者239名(1~6級)の当事者へ開催案内を点字と墨字の合本版を作成し発送しました。当日はアイてらす みやぎ(視覚障害者情報センター)の2名と当協会の4名の6名で対応しました。来場者は視覚障害当事者が5名、視覚障害当事者である母親を介護する娘さん1名、支援者2名の8名でした。
相談1 男性83歳、等級5級。左目緑内障・右目黄斑変性症のため見えにくいので文字を拡大する機器を探している。今後改善する見込みは薄いと感じるので、見えている間に音声で情報を得る方法を身に付けたい。→アイフォンの基本操作とアプリの利用を実際に学んでもらいました。
相談2 男性65歳、等級2級。店頭の商品の価格表示が読めなくなって不自由している。→プレクストークなど情報機器の操作はできることから、アイフォンのアプリを紹介し、インストールして操作を覚えて頂きました。
相談3 男性67歳、等級1級。音楽を聴くアプリをインストールしたいので支援して頂きたい。→情報機器は操作できる方ですが、アプリのインストールはハードルが高いと思われた。YouTubeのアプリを希望されたので、ご自分で操作し、インストールして音楽が自由に聞けるようになりました。
相談4 男性89歳、等級5級。左目0.7、右目は忘れたが視野狭窄症で中心部がかすかに見える程度で運転している。→高齢であり、見えにくい状況なので人身事故なども心配されるので免許証を返納するよう勧めたところ、勧めに応じてもらえそうであった。
相談5 男性66歳、等級5級。プレクストークを利用しているが、もっと情報を入手する手段を知りたい。→公的給付の対象に該当しない等級なのでアイフォンを使った情報入手について説明させて頂いた。
相談6 当事者の娘さん。同居する83歳の母親が脳梗塞を患い右目が失明、左目はぼやけてよく見えない。眼科医からは内科に行くよう勧められ、本人は非常に落ち込んでいる。→暫くは、様子を観ながら家族で支えて行くようにしては。落ち込みから徐々に回復してきたら、何をしたいかを聞き取り、ご本人の希望を叶えるための方策を考えていけるのでは。視覚障害者が利用できる福祉サービスは色々あるので、本人の状況に応じたサービスを福祉課と連携しながら支援できると思う。この後も近況を教えてもらいたい。      

令和7年度 点字ブロック啓発活動の報告

理事 佐々木秀幸
去る10月22日(水)13:30分からJR東日本仙台駅東西自由通路に於いて、宮城県立視覚支援学校が主催して同行生徒(中学部・高等部普通科)・教職員・保護者と仙台市視覚障害者福祉協会会員・日本盲導犬協会仙台訓練センター職員、盲導犬ユーザー、当協会理事、総勢40名で視覚障害者の安心安全な環境を整えるために、点字ブロック等や視覚障害への理解・啓発活動を行いました。
活動の内容は参加者全員が協力して仙台駅構内で点字ブロックの理解・啓発ラベルを入れたポケットティッシュを通行人に配布し、理解・啓発を図るものでした。参加者の雰囲気とチームワークが良く、フォーメーションの整った活動ができたと思います。通行人は、のぼりに目をとめ、呼びかけに耳を傾けながら、ポケットティッシュを受け取っていました。中には「募金はないの?」とわざわざ声をかけてくれる方もおりました。用意された1,000個のポケットティッシュを全て配り終え、閉会式、記念撮影では、参加者みんなが笑顔で、満足感につつまれているように見えました。このような活動を中央通り、一番町、定禅寺通りでもできたらいいのにと思いました。  

サウンドテーブルテニス体験会のお知らせ

宮城STTクラブでは家庭・社会生活訓練会としてサウンドテーブルテニス体験会を開催します。このスポーツを多くの方に知ってもらいたいと思っています。視覚に障害のある方はもちろん、健常者の方、初心者の方も大歓迎です!お気軽にご参加ください。
*サウンドテーブルテニスとは、視覚障害者が音の出るボールを使ってプレーする卓球です。サウンドテーブルテニス専用の卓球台を使い、木製ラケットでネット下を通して打ち合います。
開催期日:2025年12月21日(日)
時 間:午前の部 10時~12時  初心者体験会
    午後の部 13時~15時  レベルアップ教室
会 場:仙台市宮城野障害者福祉センター
(住所)仙台市宮城野区大梶16-2(中嶋病院のとなり)
(電話)022-292-8474
問合せ先:岩住 等(いわずみ ひとし)
電話 090-5594-4981
メール living.rock011649@icloud.combr

視覚障害者情報交流会のお知らせ

アイてらす みやぎ(視覚障害者情報センター)主催による交流会を開催します。申込は不要ですのでお気軽にご参加下さい。
・対象者:視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家 族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)
・開催日:
11月18日(火)塩釜市  13時~塩竃市民図書館4階 視聴覚室
11月27日(木)亘理町  13時~亘理町悠里館3階視聴覚ホール
12月 4日(木)名取市  13時~増田公民館 研修室1・2
12月 9日(火)大崎市  13時~大崎市図書館2階研修室2・3
12月11日(木)大和町  13時~まほろばホール1階 小ホール

ご協力ありがとうございます(敬称略)

書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告
(令和7年10月1日~10月31日受付分)
個人(1名) (仙台市)匿名

貸し出します

貸し出しご希望の方は協会事務局 電話022-257-2022へお申し込み下さい。
日視連発行
(1)点字日本 第646号 2025年10月1日発行
(2)点字厚生 第311号 令和7年9月20日発行
(3)声の広報「厚生」第297号デイジー版 2025年9・10月

本の紹介

理事 及川 篤生
書名 声のフライデー
著者 茨城県立点字図書館が編集して作成
サピエに音声版が登録されています。2週間分が1冊で配信されています。
 会員の皆さんこんにちは。協会理事の及川篤生です。
自分の近況などを書かせていただくことが多いんですが、ここ数か月は健康面での景気の悪いことばかり。今月もダメ押しに入院しております。左足の小指をケガしてベッド上の安静生活を強要されています。全ての移動が車いす。頭の高さが低い位置で生活しているのでちょっと立ち上がってみると高くて怖い。見えなくてもそういうものなんですね。ごはんのほうは僕は病院食には文句を言わない人。減塩生活にもしっかり対応。病院のご飯を1週間も食べていると、体の塩っけと油っけが抜けますね。娑婆に戻って3か月も生活すると元に戻ってしまいますが、当然血圧も低め安定。先月、週に150分の有酸素運動をやると書きましたが、こんな状況で当然無理。足が治ったら運動に減塩をプラスしてやってみようと思います。
普段は、ニュース以外はほとんどテレビを見ない僕。ワイドショー的な話にはほとんどついていけない。最低限の情報をフォローする必要もないんですが、この1冊でどうにかカバーしています。大みそかの紅白出場者が分かると大半が知らない人。今年は福山雅治が出るのかとか、平成の中頃までの方たちは存じ上げておりますが、最近の芸能の話はほぼ情報量ゼロ。最近スノーマンって聞くことが多いけど何者?フライデーの記事で男性アイドルグループだと判明。目黒蓮という男の子がいけてるらしい。そういえばこの目黒蓮何年か前の朝ドラに出ていたなという感じで情報がつながったりする。まあ、別につながんなくてもいい知識なんですが。2週間遅れくらいの感じで、フライデーの内容をザクっと抑えることができます。世の中に置いていかれないくらいのネタは、抑えれるかと。抑えなくても、全然困りませんが最新号ではかとうれいこさんが載ってました。僕の高校生の頃のきれいなお姉さん、懐かしく感じましたね。それと、ラブホテルで打ち合わせをしていた前橋市長。コンビニで立ち読みする感覚でフライデー聴いてみるのもいいと思いますよ。



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