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事務局だより 2024年7月号

東北視覚障害者福祉大会(宮城大会)の予告

第61回東北視覚障害者福祉大会が本協会の主催で開催されますので開催の予告をいたします。本大会は、これまで参加対象を会員と関係者としていましたが、宮城大会では会員以外の視覚障害者にも広く参加を呼び掛けることにしました。参加申し込み方法など詳しくは視覚障害みやぎ8月号で再度ご案内いたします。
なお、ホテルの宿泊予約は参加者側がホテルに直接お申込みいただくことになっております。昨今、仙台市内のホテルの宿泊予約が取りにくくなっています。協会では会場となる江陽グランドホテルにシングルのみ50室を確保しております。1泊朝食付き税込み9,500円です。宿泊をご予定の方はお早めに手配されることをお勧めします。その際は必ず「東北視覚障害者福祉大会の参加者」であることを告げてください。以下に大会の概要をお知らせしますので、多数の方々の参加をお待ちしております。

【会期】
 令和6年11月10日(日)~11月11日(月)2日間

【会場】
 江陽グランドホテル
 〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町2丁目3-1
 電話022-267-5111
 ・JR仙台駅西口から徒歩約15分、広瀬通と東2番町通りの交差点の北東角から東へ向かって2軒目の建物
 ・仙台市地下鉄南北線「広瀬通駅」西1番出口を出ると目の前に会場のホテルがあります。

【開催日程】
 第1日目 11月10日(日)
  12:15~ 受付
  13:00~14:00 役員会、女性協議会、青年協議会
  14:15~15:45 代議員総会(代議員以外もオブザーバー参加可能)
  16:00~17:00 研修会
  18:00~20:00 情報交換会

 第2日目 11月11日(月)
  8:45~ 受付
  9:30~10:40 講演
        講師:(福)日本視覚障害者団体連合会長 竹下義樹氏
        テーマ:「視覚障害者福祉をめぐる最近の動向について」
  11:00~12:00  式 典

全国団体長会議拡大会議の報告

令和6年度第1回全国団体長会議拡大会議は、第77回全国視覚障害者福祉大会(熊本大会)の初日(6月2日)、ホテルメルパルク熊本(熊本市)を会場として、全国の加盟団体の代表者等が参加して開催された。  今回の全国団体長会議では、各加盟団体代表者の参加に加え、団体提出議案に関する分科会の参加者も出席し、拡大会議として開催した。橋井正喜日本視覚障害者団体連合(日視連)副会長の司会、今野正隆千葉県視覚障害者福祉協会会長と野口豊長崎県視覚障害者協会会長の議事進行の下、令和6年度の運動方針(案)及び団体提出議案について議論が行われた。運動方針(案)について竹下義樹会長は、今年度から、社会福祉法人としての事業計画は年単位の短期の計画、運動団体としての運動方針は中長期のビジョンを掲げることとした旨を説明し、課題ごとの現状と目標では

1)各種のデジタル化に向けた取り組み
2)読書バリアフリーの実現、解説放送、金融機関での代筆・代読支援等の情報保障
3)医療段階からの早期相談や各種支援機関と連携した相談支援体制
4)駅の無人化や電動キックボードの利用拡大に際しての安全確保等の外出保障問題
5)就労への取り組みでは、あはきの研修に関する就労移行支援事業所の立ち上げや一般就労の事例収集・フォーラムの開催
6)教育関連では「あはきと理療科教育の未来を考える懇談会」の検討を踏まえたグランドデザインの提示、視覚障害児童・生徒に対する教育体制(インクルーシブ教育を含めた教育体制の整備や通学・通園その支援の要求等)
7)能登半島地震をはじめとする各種災害の経験を踏まえた災害・防災対策
8)生活を豊かにし自己実現を図る上で重要な文化・芸術、スポーツへの取り組み
などを説明した。
 参加者からは、視覚障害者の賃貸住宅の借用が難しいことから、それについて取り組みを進めてほしいこと、能登半島地震の募金の取り扱いについて説明してほしいことが意見として述べられた。 それらに対し竹下会長は、第5次障害者基本計画及び障害者差別解消法における合理的配慮の提供の両面において障害者が賃貸住宅を円滑に借用できるよう取り組むことが示されているが、日視連の運動としてそれらの徹底を求めていくこと、能登半島地震の募金の取り扱いは、日視連等が構成団体となっている日本盲人福祉委員会(日盲委)が取りまとめて配分等を行っており、今後も募金活動等の支援を継続していくが、5月末時点で1千万円以上の募金が集まっていることなどを説明した。 続く団体提出議案に関しては、直前に行われた生活、バリアフリー、職業の3つの分科会について各分科会の座長より報告が行われ、その後の質疑では、あはき業者がマイナ保険証の取り扱いでマイナンバーカードの読み取りができない場合について何か情報を持っているかとの質問があり、これについてカード読み取りの機器操作が難しい視覚障害者の実態を厚労省に伝え、引き続き対応を求めていきたいとの説明があった。  また、踏切の安全対策としての誘導ブロックの敷設について質問があり、それについては従来とは異なるブロックを国交省がガイドラインで示しており、その製造メーカーなどの具体的情報に関しては国が把握している可能性があることが述べられた。 最後に事務連絡として、
1)能登半島地震の募金について各加盟団体の協力もあって日盲委によると5月末時点で約1200万円の募金が集まったこと
2)拡大読書器の基準額増額を求める活動に協力していただいたが、その成果をみるためのアンケート調査を予定していること
3)視覚障害者ガイドヘルパーの日(12月3日)に「同行援護従業者功労表彰(仮称)」を含むイベントを行う予定であることの説明があった。そのほか、青年協議会(青年協)から、青年協のメーリングリストへの担当者の登録、青年協の各種オンラインイベントへの参加、非会員と青年部のパイプ役をお願いしたいことが述べられた。
(「点字JBニュース」より)

視覚障害者情報交流会のお知らせ

視覚障害者情報センター主催による交流会を開催します。申込は不要ですので
お気軽にご参加下さい。
【対象者】
視覚に障害のある方(障害者手帳の有無は問いません)、ご家族、その他(視覚障害支援に関心のある方等)

【開催日】
7月30日(火)名取市、13時~ 増田公民館 講義室
8月 1日(木)利府町、13時~ 利府町町民交流館 
8月 6日(火)大和町、13時~ 大和町役場

あはき免許保有証の交付申請受付と団体損害保険のお知らせ

日視連では令和6年度も、あはき免許保有証の交付申請を受け付けます。この保有証は厚生労働大臣免許である、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師免許を保有していることを示す携帯用カードです。新たに保有証を希望される方、今お持ちの保有証の有効期限が令和7年3月31日までの方が対象です。
申請を希望される方は8月16日(金)まで事務局へお問い合わせください。
日視連では、三井住友海上火災保険株式会社と提携して、会員様が
ご加入いただける団体損害保険を取り扱っています。

問い合わせ先:日視連あはき協議会事務局
電 話:03―3200―0011
メール:ahaki@jfb.jp

ご協力ありがとうございます(敬称略)

「書き損じ及び未使用ハガキ回収事業」報告
(令和6年6月1日~6月30日受付分)

個人(4名)
(仙台市) 2名 
(塩釜市) 1名
(蔵王町) 1名

高校(1校)
仙台第三

貸し出します

日視連発行
(1)声の広報「厚生」 第289号 2024年5・6月号
(2)視覚障害者の情報機器の活用に関する実態調査(報告書) 
音声CD 2022年3月
(3)点字日本 第630号 2024年6月1日発行

内閣府政府広報室発行
(1)点字・大活字広報誌「ふれあいらしんばん」 第97号    2024年6月発行
内容
①2024年7月3日から、新しいお札が発行されます
②「年収の壁」対策がスタートしました。パートやアルバイトはどうなる?
③「ヤングケアラー」を知っていますか? ヤングケアラーを支える取組と私たちができること
④土地・建物などを相続した際の相続登記の申請が義務化されました

(2)音声公報CD「明日への声」第97号は「ふれあいらしんばん」の内容と同様です。

本の紹介

理事 及川 篤生
書名 無間繚乱(むげんりょうらん)
著者 秋山香乃(あきやまかの)
サピエに、音声デイジー版が登録されています。
 会員の皆さん、こんにちは。協会理事の及川篤生です。皆さんは、今年の大河ドラマ、ご覧になっていますか?今年は、時代が平安時代。大河ドラマの売り物の合戦の場面が全くありませんね。どうも、視聴率的には、いまいちらしい。大河を毎年見ている僕の父も、既に脱落しています。まあ、1年同じドラマを追っかけるというのも大変ではありますが。僕は、平安時代には関心があるし、吉高由里子と高畑充希の2人が出ているので、声を聴くためだけにチャンネルを合わせています。やはり、大河ドラマの影響もあるようで、サピエにも、平安時代にかかわる内容の本が多く、登録されてきています。平安時代というと華やかな宮廷文化のイメージですが、人間同士の関係性はどの時代も共通。戦争のない時代ではありましたが宮廷での権力争いはかなりダークな部分が多いですね。そんな時代の2人の女性の生涯を追ったのが今回の作品です。
 平安時代の女性で何かと対比して語られるのが清少納言と紫式部。今回の作品の主役は一条天皇の2人の妃中宮定子(ていし)と中宮彰子(しょうし)。この2人も何かと比較されることが多い人たちです。どちらも時の権力者藤原摂関家の出身です。彰子は教科書でも太字で出てくる藤原道長の娘。定子は道長の兄の娘です。つまり従妹同士ですね。摂関政治というのはいかに天皇に自分の娘を嫁がせて、権力を握るかというシステムですから皇后となる女性はみんな血縁関係。従妹同士で1人の男性の妻になるというのは、どういった気持になるのかは想像できない感じですよね。そんな2人の女性の天皇の妻としての立場それと藤原家の家の人間としての立場大抵の場合利害関係が相反するわけですがそんな中での2人の葛藤を描いたのが今回の作品です。今の価値観とはかけ離れた部分もありますが、大河ドラマでは描かれない部分を覗いてみることができる1冊になっています。